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新生児期の過ごし方 その1


~新生児期の過ごし方 その1~


お腹の中にいた頃は早く出てきて欲しい、早く会いたいと心待ちにしていた赤ちゃんですが、いざ赤ちゃんが生まれてみると、お世話の仕方やおっぱいやミルクのことで不安や悩みがいっぱいのことだと思います。
私も自分が子供を産むまでは赤ちゃんというものは3時間ごとにおっぱいやミルクを飲めばあとはほとんど寝ているものだと思っていたので、おっぱいやミルクを飲ませた後、なおも赤ちゃんが泣き続けた時やなかなか寝てくれない時などははどうしていいかわからず、おっぱいが足りないの!?もっとミルクを足したほうがいいの?と不安になったものでした。
特に母乳はどのくらい出ているのか、飲んでいるのかが分からないので、足りているのかいないのか、足りていないならどのくらいミルクを足せばいいのかも分かりません。
なるべく母乳中心で育てたい今より母乳量を増やしたいと思っていたとしても具体的にどのような授乳方法を実践すればいいのかということまではなかなか産院では教えてもらえないと思いますし、そういうやり方が書かれた本などもなかなか身近なところにはないように思います。
こちらのページではもうすぐ出産を迎えるプレママの方や赤ちゃんを産んで間もない新米ママのためにママがどういう方向性を目指しているか別に、生後3ヶ月くらいまでの新生児期の赤ちゃんとママの過ごし方について具体的に紹介したいと思います。

■あなたは母乳やミルクについてはどのように考えていますか?■

1、できるなら母乳育児(完全母乳・母乳オンリー)を目指したいと思っている
2、特に母乳にこだわってはいないが母乳が出ればなるべく母乳でやっていきたいと思う
3、混合でもいいが今より母乳の量が増えればいいなと思う
4、混合で育てたい、特に母乳量を増やしたいとも思わない、いずれミルクオンリーになっても構わない
5、特に母乳にこだわりはない、ミルクオンリーでいい


授乳方法はママが上であげた1~5のうち、どういう方向性を望んでいるのかでお薦めするやり方が変わってきます。
上であげた4、や5を希望している場合=母乳には特にこだわりがなく母乳量が増えなくてもいいと思ってる場合は授乳の度に母乳+ミルクでいいですし、足すミルクの量も母乳+ミルクでミルクの缶の規定量になるように与えてあげたり、赤ちゃんが満足するまで与えてあげても構いませんし、また最初からミルクのみを飲ませる回があってもOKです。
でも1、2、3を希望していている場合は、出来るだけおっぱいを吸わせる回数を多くすることがポイントになってきますので毎回足りない分ミルクを足すという方法ではなく短時間で欲しがったらそのつどおっぱいを吸わせるというスタイルにして母乳の分泌を促進する頻回授乳を実践されることが大切になります。
具体的にいいますと

Aパターン=泣く度におっぱいを吸わせるということを実践し、あまりに頻回でママが疲れてきた時のみミルクを足す。(ミルクを足す量は頻回授乳ができるように40~60cc)
頻回授乳を続けながらミルクを足す回数や量を徐々に減らしていく努力をする。
授乳間隔は30分おきや1時間おきになる時もあり、時には2~3時間開くときもありというような感じになるのが普通です。
1日の授乳回数は10~20回くらいになり、ママは少し辛いと思いますが裸族覚悟でこの時期を乗り切って行きましょう。

Bパターン=母乳の出があまり良くなく沢山ミルクを足している場合は1回に足すミルクの量を今までより10ccづつ減らしていき、授乳の合間合間におっぱいだけを吸わせる回をこまめに挟むようにする。(おっぱいを吸わせる授乳回数が1日15回以上になるように)
どの程度ミルクを足していいかがわからない場合は60ccを目安に与えるようにして徐々に足す量や回数を減らすようにしていきます。
そして徐々にAパターンに移行できるように努力して下さい。


新生児期、ミルク中心の場合=母乳量が増えなくてもいいと思っている場合の授乳間隔はよく言われているように2~4時間間隔になることが多く、授乳回数は1日7~8回とミルクの缶にかかれてあるような授乳リズムになりますが、母乳中心でいきたい場合やこれから母乳量を増やそうと思っている場合は1日10~20回くらいの授乳回数になることが普通だという事を理解して下さい。
母乳中心でいきたい場合は1回に飲む量はミルクと同量ではありませんから、1回に飲ませる量はミルクの缶に書かれている量が基準だとは思わないようにして下さい。
母乳の場合、新生児の間は1回に30~50ccも出ればそれで充分です。
1回量が少ない分こまめに授乳して×授乳回数でトータル量を稼ぐ計算になります。
母乳は張らないと出ない時間を開けて溜めなければ出ないというのは間違った考え方ですから、頻回に吸わせて必要性を感じさせたほうが分泌量が増えるものだと覚えておいて下さいね。

入院中に母乳量を計る機会があった場合その時に30~50cc以上出ていた人なら即母乳オンリーも可能です。
できれば上で述べたAパターンを実践し、あまりにも頻回授乳でママが辛い時のみミルクを40~60ccと少なめに足すようにして、頑張れるときはできる限り泣くたびおっぱいを繰り返してみて下さい。
勇気がなくてミルクを急にやめられない、減らせない人は無理をしなくてもいいですから徐々にミルクを足す回数&量を減らしていく努力をすればいいと思います。
私のように入院中~退院後の母乳量が10cc以下の場合はBパターンを実践し、徐々にAパターンに移行できるようにやってみて下さい。

基本的に退院してしばらくはご実家に帰ったり、どなたかがお手伝いに来てくださることが多いと思いますから、もし家事を任せられる方がいる場合はできるだけ家事はお任せして、ママは赤ちゃんと一緒に寝起きする生活をするようにしてみましょう。
ママは昼間起きて夜眠るという普通の生活をしたいと思いますが、この時期にそのリズムを新生児ちゃんに強要するには所詮無理ですから、赤ちゃんが寝たら昼夜問わずママも一緒に横になり仮眠を取り、赤ちゃんが起きれば一緒に起きるという二人三脚のような生活になると思います。
この時期の赤ちゃんは昼夜の区別がまだつかないので起きたい時に起き、寝たいときに眠ります。
お腹がいっぱいでも寝ないときは寝ませんし、逆にお腹が空いていても長く寝続けてしまうこともあります。
また眠いのに眠れなくてグズグズ泣くという寝愚図りをする子がとても多いですから、泣く理由を全部母乳不足やお腹が空いていることだと結び付けないようにしましょう。
赤ちゃんが割合良く寝てくれて手がかからない場合でも午後からは必ず1度はお昼寝をしてママは体を休めてください。
何度も授乳することや授乳間隔が短いこと授乳回数が多いことで回りから「おっぱいが足りないんじゃない?」「ミルクを足せば?」と声をかけられることも多いですが、この時期は1日の授乳回数が20回ということも普通のことです。
1回の授乳でいくら飲んだかにはこだわらずに回数でトータル量をフォローするつもりで何度となくおっぱいを吸わせるように心がけましょう。
ママのおっぱいを吸っている時間が一番安心できる時のだと考えて、母乳の出よりも赤ちゃんとのスキンシップやママのお腹の中にいた時と同じような暖かさや安らぎを与えてあげる意味でも「泣くたびおっぱい」を実践してみて欲しいと思います。
どなたにもお手伝いをしてもらえない場合はとりあえずママが寝ること&食べることだけを優先させて下さい。
ご飯さえ炊いておけばあとは適当なご飯の友さえあれば食事は何とかなるものです。
ご飯とお味噌汁、どんぶりもの、ワンディッシュメニューオンリーでいいですから、できるだけ手抜きに徹しましょう。
掃除機をかけるのはご主人がお休みの日にご主人に任せて普段の掃除はフローリングワイパーで充分です。
洗濯物は夜のうちに干しておくなどして1ヶ月くらいはのんびり過ごすようにされるといいですよ。

※乳頭混乱に注意
ミルクを足す場合の注意点として哺乳瓶でミルクを与える回数と直接授乳の回数が同じくらい、もしくはママのおっぱいを飲む回数より哺乳瓶でミルクを与える回数のほうがより多くなってしまうと、赤ちゃんはママのおっぱいを吸うことより哺乳瓶で飲むほうが楽だとと学習してしまい、楽に飲める哺乳瓶の方を好んでしまいママのおっぱいを吸うことを嫌がるようになる場合があります。
これを「乳頭混乱」というのですが、そうならないために以下の点に気をつけて欲しいと思います。

・ミルクを足す時は母乳と同じリズムで飲めるピジョンの母乳相談室を使うようにすること
・面倒でもミルクだけを飲ませる回を作ることを避ける
・哺乳瓶でミルクを飲ませる回数より、ママのおっぱいを吸わせる回数の方を多くしておく(授乳のたびにおっぱい&ミルクとしている場合は授乳と授乳の合間におっぱいだけを吸わせる回を作ったり、愚図った時や眠い時などはおっぱいを吸わせるようにする)

すでに乳頭混乱になってしまった場合は「おっぱいを嫌がる・遊び飲み・乳頭混乱」のページを参考にして下さい。


■私の場合■
一人目の妊娠中~産後まもなくの私の気持ちは3、もしくは4に近いものでした。
私の場合は母が全く母乳が出なかったと聞いていたため、多分自分も出ないだろうという気持ちがあり、別に母乳育児がしたいという気持ちはあまりありませんでした。
たとえ母乳が出たとしても母乳オンリーだと預けたりしにくいからミルクも飲めたほうがいいと考えていましたし、あくまでも赤ちゃんより自分にとって何が楽かという自己中心的な考え方をしていたように思います。
正直な気持ち、別に母乳でもミルクでもどっちでもいいんじゃない~って気持ちだったと思います。

そんな私がなぜ母乳育児に挑戦してみようかなと思ったのか、ですが一言でいうなら「出ない私のおっぱいを一生懸命に吸ってくれるわが子が可愛かったから」これに尽きると思います。
ここで私が楽なミルクを選んでしまうのは簡単なことだけど初めての赤ちゃんだからこそ、とりあえず1ヶ月は母乳が出る努力をしてみようと思ったのです。
それで努力が報われなければそれこそ堂々とミルクにすればいいんじゃないかと。
義姉の紹介で軽い気持ちで訪れた乳管開通のマッサージをして下さる助産師さんが「いいおっぱいよ~頑張ればいくらでも出るようになるわよ~」と、とても説得力のある言葉で励まして下さったことも私をやる気にさせてくれました。
それで思うようにいかなければ、またミルクの量を増やしてもいいのだし、そこからミルクオンリーにしてもいいんだ、と思ったらなんだかとっても気が楽になったのです。
私のその時の気持ちや体験を「私の母乳育児体験」のページで紹介していますので興味がある方はそちらのページも読んでみて下さいね。


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